一般社員も残業代ゼロ

厚生労働省は、休日や週40時間以上を越える労働に割増賃金(休日:1.35倍、残業:1.25倍)の規制について、適用除外の範囲を拡大する方針を発表。ホワイトカラー(頭脳労働)の社員に広げて、逆にブルーカラー(肉体労働)の社員は規制を強める。


さて、エンジニアはホワイトとブルーどちらでしょうか。数十年前の家電のオフショアの流れを考えると、システム開発において、一般プログラマブルーカラーに属するでしょう。そうすると、単価が高い国内プログラマを使うのは経営的にナンセンスになります。ドキュメントが統一されている今、コーディングはオフショアの流れです。


んじゃ、ホワイトカラーなエンジニアはというと、生産ラインの仕組み自体を作る人かもしれません。仕組みを作る人をアーキテクトだとすると、一般化されたアーキテクチャを業務に応じて適応化する作業が必要です。このとき必要なのが、顧客から必要な情報を聞き出すコミュニケーション能力、顧客のためにならない無理な仕様を制御する交渉力などになると思います。アーキテクトが技術バカだと、顧客のためになりません。あくまでも顧客サイドに立った設計をしないと。


以前少し書きましたが、今残業代をもらっている人は2タイプで、
・(Aさん)業務遂行力があって、仕事がたくさん振ってきて残業する人
・(Bさん)時間管理力がなくて、時間内に仕事が終らない人
だとすると、ブルーカラーでBさんだと最悪です。時給を下げるしかありません。逆にホワイトカラーでAさんの場合、ボーナスをたっぷりもらうか、給与を上げてもらいましょう。


とは言いつつも、ウチの会社もほとんどが時間単価の仕事です。いい仕事を繰り返しながら顧客の信頼を得つつ、全員がホワイトカラーとして活躍し、早い段階で時間単価では無い仕事をしたいです。


ネタは厚生労働省のHPから
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2005/03/h0331-12.html

ネタは日経新聞4月28日朝刊1面から