ルールと運用

3月に入って会社として力をつけるために様々な仕組みを導入しています。
外向きのマーケティングやストラテジーは手を付けやすいけど、
内向きのルール作りはヘビー級です。


人事考課制度、コンピテンシーフレックスタイム制
キャリアパス管理会計などなど、、、脳ミソが融けています。
前年度ISO27000シリーズ(ISMS)を取得したときにも大変でしたが、
これが答えだというものが無いため前回よりも難易度は高いです。


すべての仕組みは根底でつながっていてどれかひとつだけの導入はできません。
労基法会社法民法はもちろん、関連する法規と事例を読みながら
何が社員と会社にとってベターなのか頭をひねります。


今回の制度改革では、私はレビュー担当でしたが、
全体を理解していないと正しい判断ができませんので、
ある程度理解した上で進めていきました。
最終責任は私にあります。


ところで、人事・労務・会計の知恵が無い私ですが、
全体を理解する上でシステム開発の考え方が役に立ったんです。


システム開発では、概ねフレームワークが使われます。
ものづくりには作法があります。ドキュメント標準やコード標準があります。
先人の知恵の塊だと思えばすんなり頭の中に入ってきます。


問題が起きるときは決まっていて、
作法が守られていなかったり、想定していなかったことに例外対応してしまったり、
目的がぶれていたり共有されていなかったり、ドキュメント化されていなかったり、
メンバー間で認識違いと温度差があったり。


開発現場で良いモノづくりを目指して日々改善を繰り返すが、
会社の作法を改善しようとは思わなかったりする。
営業現場は1円でも高く多く売ろうとして日々行動を重ねるが、
全体コストや長期的収益を考えていなかったりする。


ものごとをフレームで考えられるように意識しないと
どんどん点の最適だけに目がいってしまう。


会社のルールは運用時に徹底されてこそ初めて効果が出る。
効果が出れば、社員が働きやすくなる。コストが削減できる。
結果、新しいビジネスや社員に投資ができる。


ルールを作るのは数人でできる。運用するには全員の協力が必要だ。
全員で運用できたとき物凄い大きなものが得られると信じている。


そんな過程の会社です・・・。