FlashでOOPな開発を学ぶ

Flex1.5での開発手法は社内で固まりつつあるのですが、実際Flexを採用している企業数はまだまだこれからで、現状ではFlashを採用している企業が多いです。


そして・・・、


悲しいことにどのプロジェクトも失敗しているように思います。


原因を考えると、


Flashオーサリング的な開発をしているからです。


Flashエンジニアの個人のノウハウ・ライブラリに依存しており、


オープンなフレームワークを探してもなかなか見つかりません。


そもそもFlashエンジニアは、デザインやコンテンツ制作出身者が多いです。


在宅やフリーランスでの契約で個人活動が多いようです。


Flashの制作ノウハウは、生活のための生命線であり、タダで人に教えるのは勇気がいると思います。そして、仲間内でノウハウが溜まります。


Flashエンジニアが一人抜けるとプロジェクトは崩壊します。


一方、


Javaエンジニアは、大企業が大金はたいて大人数で開発をすることが多く、開発フェーズによって人の入れ替えも激しいため、一般化したノウハウが必要です。


フレームワークが盛んです。


そして現在、


RIA・リッチクライアントのニーズが出てきている状況で、Flashエンジニアのスキルは市場ニーズ(一般化した開発手法)に対応できなくなっています。


がんばっている人でも、


せっかくActionScript2.0の書き方を覚えたのに、フレームワークが一般化されてないうちに、ActionScript3.0が出てきて、文法も変わっちゃっているし・・・。



ウチの会社は、ActionScript1.0も2.0も3.0も素人が多いです。


来年のビジネスプランにあわせてみんなでActionScriptを完全マスターしようとしています。もちろん、エンタープライズ向けです。


まず、ActionScript1.0は捨てます。学びません。


次に、ActionScript2.0を使ってMVCモデルなフレームワークを理解します。


参考資料は、colin moockの書籍「Essential Actionscript 2.0」
http://www.moock.org/eas2/


これで、Flex1.5での開発ができます。


ちょっとがんばれば、Cairngorm Framework を使って開発ができます。


次に、ActionScript3.0の文法をマスターします。Javaに似てきたので、Javaを知っていれば理解は早いです。


次に、ActionScript3.0を使ってMVCモデルなフレームワークを理解します。


ActionScript3.0では、イベントモデルが刷新されているようなので、ActionScript2.0から3.0へのマイグレーション開発をするときには注意が必要かもしれない。


ここまでくれば、Flex2.0の開発は楽勝だ。


今社内的に、Flex1.5から2.0でのマイグレーション開発をやっていますが、MXMLはほとんど使い回しができています。


来年起こるであろう、Flash業界のディープインパクトにも対応ができると思います。


あぁ、やること多くて楽しいなぁ〜。